
お酒は百薬の長とも言いますし、適度に嗜む程度であれば健康にいいということは知られています。
ただ、飲み過ぎは健康を害しますし、乾癬症状がある方にとって気になるのは、乾癬とアルコールの関係という点になってくるでしょう。
アルコールは適度なら健康に良い
アルコールは少量ならストレス解消や血行改善などの効果があるのはご存知かと思います。
お酒が無ければ日々の生活が辛いという方もいらっしゃることでしょう。
アルコールは体の様々なところに作用しますが、これはあくまでも少量だといい方に作用するということですね。アルコールの摂りすぎは決して体にとっていいことではありません。
これも一般的に知られていることですね。適量は人によって違いますが、お酒の飲み過ぎはマイナスの影響を及ぼします。
乾癬へのアルコールの影響
乾癬とアルコールに関しては個人差があり、お酒を飲んでも症状に全く影響がない方もいらっしゃいますし、症状が悪化するというケースもあります。
また、同じ人の場合でも、体調や症状の状態によって酷くなる時と変わらない時もあるでしょう。
と書くと、乾癬症状と飲酒とは無関係ではないのかとも思われますが、アルコール摂取によって紅斑の赤みが増したり、痒みが酷くなるといった症状が見られます。
普段、飲酒するとすぐに体が赤くなったり、新陳代謝がよくなるのは実感されているかと思うので、やはり消化器や肌へのアルコールの影響は明らかです。
飲酒習慣と乾癬の関係
アメリカで飲酒習慣のある人がどれだけ乾癬を発症するかを調査した結果があります。
対象は、乾癬病歴のない約83000人の女性で、1991~2005年までの14年間に2年ごとに報告を行ってもらうというものです。
すると1150人が乾癬を発症し、アルコールを全く飲まない人に比べ、週に2~3杯の飲酒習慣のある人では乾癬のリスクが1.72倍という結果となりました。
この解析結果によるとアルコールが悪性因子と考えられますが、特にビールが乾癬によくないようです。
これはおそらく、大麦によるグルテンが悪影響なのではないかと考えられていて、グルテンフリーというのは乾癬にとっても考えなければならない食事方法となってくるでしょう。
お酒の度数と量
適度な飲酒はストレス解消にもなり、良い影響もありますが問題は度数と量ですよね。
これには明確な定めはありませんし、個人差もありますので、ご自身の体調やアルコールとの相性を見て調整するのが良いでしょう。
エドガーケイシーはジン、ウィスキー、ウオッカなどの強い酒や、ビールも飲みすぎに気をつけるようにとしているので、この辺りも気を付けた方がいいかもしれません。
まとめ
乾癬に限りませんが、飲酒は適度にというのがベストです。
適量にも個人差がありますが、ご自身でも抑え目にするぐらいでちょうどいいのではないでしょうか。
アルコールには依存性や耐性もあるので、うまく調整しながら付き合っていくのが良いかと思います。
ただ、飲酒と喫煙はセットになっていることも多いので、健康や症状改善を考えるなら、喫煙に関してはすぐにやめることをおすすめしたいところです。
そして、アメリカでの飲酒と乾癬の統計結果も見過ごせない内容だと思うので、ビールは乾癬にとって避けるべきもののひとつかもしれません。
お酒を飲んだ後の症状、お酒を断ってみた時の症状などの傾向を見て、乾癬治療の傾向のひとつとして考えていきましょう。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。