
乾癬に確実な治療があるわけではありませんが、悪化を防いだり症状改善の道はいくつもあると思います。
しかし、乾癬症状のあるままでの生活習慣を続けていると乾癬の悪化は免れなく、症状が悪化するほど改善までの道のりは遠くなっていくと考えられます。
それぞれの悪化原因を把握して、できるだけ初期症状で乾癬を改善していきましょう。
乾癬悪化の原因
乾癬悪化の原因としては個人差もありますが、一般的に健康に悪いと言われていることは乾癬症状にとってもよくないことが多いです。
喫煙、ストレスなどの明らかな悪化因子から、食事内容、生活習慣、季節要因、外傷など、気を付けなければならないものまで様々です。
そして、これらが複合的に合わさって乾癬症状の悪化を招いてしまいます。
喫煙は悪化因子
喫煙とストレスは明らかに良くないです。
タバコを止めるとストレスが溜まるという意見もありますが、これは依存症からくるもので一時的なものも大きいでしょう。止めてしまえばどうってことはありません。
今では禁煙外来やアイコスなどの禁煙サポートも多いですし、乾癬や健康のことを考えるならできるだけ早く禁煙してしまいましょう。
ストレスは万病のもと
ご存知かと思いますが、ストレスは万病のもとです。
ただ、ストレスのコントロールは難しいところもあり、環境に依存する部分も大きいので、簡単にストレスを無くすというのは難しいんですよね。
ストレスをゼロにするのは難しくても、考え方ひとつでストレス軽減は可能なので、できるだけストレスを感じないことを意識をしていきましょう。
基本的には、できるだけマイナスのことや否定的に考えないことがストレス軽減のコツです。
すぐにプラス思考にすることは難しいですが、わざわざマイナスのことを考えてストレスを感じる必要はないので、できるだけおおらかに物事を考えるようにしていくとストレスは徐々に減っていくはずです。
乾癬症状がストレスになる
ストレスを軽減したいとは言っても、乾癬症状そのものがストレスの元にもなってしまうんですよね。
この悩み解消のためには、スロイドなどの外用塗り薬で見た目の症状解消をするのもいいでしょう。
しかしあくまでも一時的な使用に留めてください。副作用もあるため継続的なステロイド使用はおすすめしません。
食事内容も悪化原因
食事は体を作り出すので、一般的に健康に悪いと言われているものはおすすめしません。当然、悪い食事内容は乾癬の悪化原因とも繋がります。
果物や野菜を中心としたアルカリ性の食事を心がけるのがいいでしょう。
逆に、炭水化物や砂糖や油などの酸性食品ばかりを摂ると、乾癬の悪化に繋がるとも考えてください。
また、乾癬患者に悪いとされているのは、グルテンの含まれている小麦やナス科の野菜などです。これには個人差もありますが、乾癬患者にはアレルギーがある人が多い傾向があります。
アルコールは適量に
アルコールもあまりおすすめしませんが、ストレス解消ともなりますので適量ならいいでしょう。ただ、度数が強いお酒はおすすめできません。
度数は弱いですが、ビールは大麦によるグルテンが多く、悪化因子となる可能性があるので避けた方がいいです。
季節要因は冬に悪化
乾癬は、乾燥した冬に症状が酷くなり、湿度が高く紫外線の強い夏に軽快する傾向があります。
これは季節要因なので自分でコントロールするのは難しいのですが、加湿器などで室内湿度を調整することがおすすめです。
乾燥は鱗屑を酷くしますし、痒みも発生させてしまいます。肌の保湿も積極的にケアしていってください。
外傷
患部以外を傷つけたり、やけどを負うことで乾癬症状が出ることがあり、これをケネブル現象といいます。
乾癬患者さんはできるだけ周囲に気をつけて、避けることのできる外傷は避けてください。
また、鱗屑を無理矢理剥がすと、点状の出血が現れるアウスピッツ現状も引き起こしてしまうので、鱗屑は自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
かゆみも患部を酷くする原因となるので、保湿や冷却でかゆみ止めケアをしてください。
まとめ
現状では乾癬の治療特効薬はなく、乾癬発症時の生活習慣を続けていると乾癬が改善することはほぼないでしょう。
悪化しなければまだいいのですが、乾癬症状が出たということは悪い方向に向かっていることが多いです。
患部が大きくなったり、新しい病変ができたりしてから後悔しても遅いので、乾癬が悪化する前に習慣や環境を変えていくことが重要です。
悪化要因は個人差があることも多く、原因の特定は難しいのですが、症状の傾向で悪いと思われる習慣を変えて体質改善に取り組んでいきましょう。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。