
乾癬患者さんは、便秘がちな人が多い傾向にあります。
排泄が適切に行われないことによって、体内に毒素が蓄積されているということはよく知られていることでもありますが、乾癬にとってはこれが重要な問題のひとつともなってきます。
腸壁が薄くなっていて毒素を吸収してしまうことが乾癬の原因のひとつとして考えられているので、便秘というのは解消しなければならない問題となってくるでしょう。
乾癬と便秘
排泄は毒を体外に出す大きな役割があり、これには腸と腎臓が大きく関わります。
慢性の便秘と排泄不良の習慣は、腸壁に支障をきたす大きな原因で、毒素を再吸収する状態ともなってしまいます。
本来1日に1~2度の便通があることが理想ですが、毎日出ないどころか週に1~2度の便通という方も多いのではないでしょうか。
乾癬は、薄くなった腸壁から毒素が吸収され、全身に回ってしまうとも考えられているので、腸内に毒素を溜めておくことは悪性因子に間違いありません。
便通が毎日あるように矯正してから乾癬症状が消え、8年間再発もしていないという例もあるぐらいなので、便秘持ちの方はまずは便通を通常に戻すことを考えていきましょう。
便秘の解消方法
便秘の大きな原因は食生活です。
便秘解消方法には食生活の改善以外に薬剤がありますが、継続的なことを考えるのなら食べ物を意識することをおすすめします。
食べ物として便秘に効くのは食物繊維というのはよく知られていますよね。特に生野菜と果物は便秘解消効果が高く、果物は煮たリンゴ、イチジク、ブドウ、ナシ、桃、プルーンなどもおすすめです。
ビタミンBを多く含む食べ物も腸筋組織の調子を高める働きがあります。
ビタミンBを多く含むのは全粒小麦、そば粉、卵黄、魚、ハチミツ、カブ、緑黄野菜などですので、ぜひ意識して摂ってみてください。
オリーブオイルも下剤作用としてもおすすめなので、油を使う際はオリーブオイルがいいでしょう。
適切な運動
適切な運動も便秘解消に効果的というのは知られていることですね。
特に腹筋周りを意識して、腸の蠕動運動をサポートし、腸に刺激を与えるといいでしょう。
お腹周りのマッサージもおすすめです。
腸内洗浄
便秘解消のために腸内洗浄も有効ですが、腸内洗浄は宿便の排出にもおすすめです。
腸の内壁には長年の宿便が蓄積されていて、これを洗い流すことは毒素の排出による浄化法に最も効果的とされています。
方法としては洗腸や高圧浣腸があり、これは家庭用もありますが衛生管理や洗腸技術が重要なため、病院での施術が望ましいでしょう。
20年来の乾癬患者が洗腸を定期的に行なうことで肌が劇的に綺麗になった例もあるぐらいです。
腸内洗浄を行うハードルは高めですが、乾癬治療を病院で行うことに比べるとそこまで難しいことでもないと思うので、ぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか。
合わなければ他の便秘解消法を続け、腸内洗浄が合うのなら定期的に行うのもおすすめです。
まとめ
乾癬と体内毒素は密接な関係にあると考えます。
そのためには毒素を吸収しないことや、排泄する腸が重要となってくるでしょう。
便秘解消によって乾癬症状が改善した例はたくさんありますので、食生活によって腸内環境の改善をしていくことをおすすめします。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。