
乾癬とダニは衛生環境において無関係ではありません。
角質を餌にダニが繁殖してしまうので、乾癬によって発生する鱗屑は見過ごせない悪化要因のひとつです。
乾癬とダニの関係
ダニと乾癬には直接の関係はありませんが、アレルギーの原因となり乾癬悪化の一因として考えられます。
ダニによる衛生環境の悪化や、かゆみによって引き起こされるケネブル現象での乾癬悪化も見過ごせません。
そして、乾癬患部に生じる鱗屑は角質なのでダニの大好物です。繁殖の条件が整ってしまいますね。
ダニは角質によって繁殖する
ダニは、角質はもちろん、髪の毛やチリなどを栄養としてどんどん繁殖していきます。特に高温で湿気のあるところでは顕著ですね。
ダニは、じゅうたんや布団などがある家の中ではどうしても生息してしまい、生活していく中ではダニを根絶することはほぼ不可能です。
そして、その環境が悪化していくことによってアレルギーの原因にもなってしまいますし、皮膚の疾患にも繋がっていってしまいます。
これにはもちろん乾癬も含まれることでしょう。
ダニによる皮膚疾患
ダニに刺された皮膚は赤く腫れ痒みが強い場合もあります。
赤く腫れた1センチほど斑点が、強いかゆみとして1週間以上も続く場合はダニに刺された可能性が強く、かゆみは蚊に刺されたよりも強いことも多いのでできるだけ注意してください。
かゆみというのは、引っ掻いてしまうことにも繋がり、皮膚にとって明らかに悪いことです。
乾癬は外傷によって新しい疾患ができてしまうケネブル現象があるので、強いかゆみには充分に注意しなければなりません。
このためにはダニ対策をしていくことになり、地道ですがこまめな掃除というのが有効です。
ダニ対策
一般的なダニ対策はもちろん、乾癬患者としてのダニ対策をしなければならないと考えます。
こまめな掃除や布団掃除は重要ですね。
寝ている間にも鱗屑は布団に落ちているので、これを放っておいてはダニにとって非常に好環境です。
今では性能のいい布団クリーナーなどもあるので、ぜひ使用を検討してみてください。
同様に、じゅうたんや部屋の掃除も重要です。
鱗屑はできるだけ掃除しやすいように、まとまった場所で払い落とすなどの対処もいいでしょう。掃除のしやすさを第一に考えるのがおすすめです。
ダニは50度以上で死滅するので、スチームアイロンや布団乾燥機も効果的です。ダニは2~3か月が寿命ですので、この間に繁殖よりも死滅が多ければ減少に向けることができます。
そしてダニの死骸でもアレルギーは起きてしまうので、死滅させたダニを掃除でしっかりと回収することも重要です。
ダニ対策のできる掃除機や布団クリーナーをぜひ使って行きましょう。
まとめ
乾癬とダニの直接の関係性はありませんが、衛生環境によるアレルギーやかゆみの発生として見過ごせない要因です。
乾癬発症の原因がダニとは考えにくいですが、悪化の原因として真剣に考えなければなりません。
乾癬は鱗屑が大量に発生してしまう疾患なのでダニの繁殖を招いてしまいます。ダニ対策はより気をつけてください。
部屋や布団のこまめな掃除は、症状緩和の一環として実践していただきたい対策のひとつです。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。