乾癬と断食

断食はダイエットだけではなく、病気に対しての様々な効果があるとされて注目されています。

そしてそれは乾癬治療にとっても大きいと考えます。

ただ、断食にはいろいろな方法があり、体に大きな負担が掛かるためリスクがあることも忘れないでください。

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乾癬と断食

断食は、食べ物を摂らずに水だけで生活し内臓を休ませることが大きな目的です。

内臓、特に消化器官に原因があるとも考えられる乾癬ですから、断食によって内臓をリセットするということは治療効果があるとも考えていいのではないでしょうか。

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断食というと苦行のようなものを想像してしまいがちですが、必ずしもそうではありません。

期間としては、宗教的に行う長期間に及ぶものから、半日だけ食べ物を食べない半日断食まであり、知らないうちに断食していたということもよくあるぐらい身近なものです。

断食の効果

断食の大きな目的は内臓、主に消化器官を休ませることにあります。

消化器官を休めることによって、消化器官の改善だけではなく、他の臓器や体全体にエネルギーを使うことができますし、その効果は多岐に渡り、乾癬にとっても無関係ではありません。

食べ物を消化するのにも大きなエネルギーが必要なので、消化するために食べるという過食サイクルに現代の食生活は陥りがちで、度重なる消化作業によって消化器官は疲弊しているんですね。

消化器官の活動は、「消化・吸収・排泄」がありますが、常に消化活動を強いられていると吸収や排泄にエネルギーや活動が回せなくなってしまいます。

吸収ができないと適切な栄養の吸収ができません。排泄ができないと毒素や老廃物が体に溜まってしまいます。これが健康にとってよくないのはおわかりですよね?

乾癬は腸内環境や便秘に大きな関係があると考えられているので、適切な消化器官の働きというのは非常に大切となってきます。

消化器官をリフレッシュさせることは、健康全般に影響があると言ってもいいでしょう。
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3日以上の本断食

3日以上の断食を本断食と呼びます。
効果も即効性があり大きいですが、リスクも大きいので家庭での実行はおすすめできません。

水も飲まない無水断食もありますが、一般的には水は飲みながら行うことが多いですし、サポートの無い状態での無水断食はやめておきましょう。

本断食は、実施施設や専門家のもとで泊まり込みで行ってください。

本断食は個人で行うには難しい点もあり、リスクが大きいので期間の短い1日や半日断食がおすすめです。

1日断食

1日断食は丸1日の間、水分以外は摂らない断食方法です。

朝起きてから夜寝るまでなにも食べないということなので、慣れるまでは1日中食べ物のことばかり考えてしまうかもしれません。

しかしこれも慣れです。定期的に1日の食事を抜くことがあると、不思議なことに食べ物のことがあまり気にならなくなってくるものです。

これは断食経験者が口を揃えて言うことで、食べなければ食べないなりに食欲がコントロールされます。特に糖分には依存性があるので、摂取しなければ欲しなくなってきます。

ただ、断食の注意点は水分を2リットル程度しっかり取ることと、断食明けの食事(復食)です。

断食明けの復食に注意

復食は断食明けの食事のことで、断食にとって最も重要と言っても過言ではありません。

1日断食なら1日の復食、3日なら3日間かけての復食と考えた方が安全です。

断食明けの消化器官、胃腸は非常にデリケートな状態になっているので食欲に任せて食べてはいけません

赤ちゃんのような胃腸の状態になっていると思えばわかりやすいでしょうか。お腹が空いていたとしても、まさか赤ちゃんにカツ丼は与えないですよね?

復食は、しっかりと水分多めのおかゆから始めましょう。そして徐々に水分を減らしていくのが安全です。

1食目は半粥+梅干し、2食目は普通のおかゆ+梅干し、3食目は通常の食事の半分の量というのがおすすめです。

断食を行うと、消化器官はデリケートで栄養吸収力が非常に高い状態となっているので、食欲に任せていつもの食事やお菓子などを食べてしまったりすると意味がないどころか逆効果にもなりますので気をつけてください。

断食明けのおかゆと梅干は、どんなごちそうよりもおいしく感じることと思います。当たり前だった食に対して感謝が芽生える時でもあるでしょう。

お手軽な半日断食

お手軽な断食方法に、半日だけ食事をとらない半日断食もあります。

朝食を抜いて、夕食と翌昼食の期間を18時間以上開けるというだけの内容です。このぐらいの間隔なら、知らずに実践している方もいるのではないでしょうか。

18時間以上開けるというのは意識しないと少し難しいかもしれませんが、少しの誤差なら問題ありません。消化器官をできるだけ長時間休ませることを意識してみましょう。

ただ、意識が緩むとそれが慣れとなり、少しぐらいいいかという乱れに繋がりがちなのは注意するべき点です。

断食の注意点

断食にはリスクがあって注意点も多いです。

前述の通り、復食は一番の注意点で、断食の水分補給はしっかりと行いましょう。

そして、食事回数を抑えたからと言って1回の食事量を増やしてしまっては意味がありません。毎食8分目で抑えるぐらいの感覚でいいと思います。

基本は、断食が終わっても消化器官に無理をさせないということですね。

まとめ

断食は近年注目されてきている健康法で、病気への治療効果もメディアに取り上げられることが多くなってきています。

基本は消化器官を休めるということで、その期間はリスクを考えつつ調整していきましょう。

腸内環境と皮膚疾患は大きな関係があので、乾癬の自然治療法においてもに大きな効果を発揮すると考えられています。

また、乾癬だけじゃなくアトピー性皮膚炎の自然治療法としても注目されていますね。

本断食や1日断食はハードルが高いかもしれませんが、半日程度なら少し意識を変えるだけで習慣化するのも難しくないので、徐々に断食と消化器官を休めることを意識してみてはいかがでしょうか。

乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。

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