
乾癬の治療については光学療法や生物学的製剤のような新しい治療法も出てきていますが、これは対処療法であって基本的には体質を改善していくことが大切です。
基本は食事療法ですね。そして非常に重要だと思われるのが腸内環境です。
乳酸菌の摂取などで善玉菌を増やして腸内環境を改善していくのは注目されていますが、今回は乳酸菌のロイコ菌が産出する多糖が乾癬症状の緩和に効果があることが分かってきています。
乳酸菌ロイコ菌の多糖EPS
ロイコ菌とはエンドウマメから単離した乳酸菌で、独特のネバネバ物質「EPS」を多く作り出す特徴があります。
このロイコ菌の産出するEPSには免疫力を高める効果があり、EPSを患部に塗ることで乾癬の症状が緩和されることが明らかにされています。
そして塗るだけではなく、EPSを経口摂取した場合でも同様の効果があることが確認されているようです。
乾癬症状の緩和
乾癬の食事治療法は様々なものがありますが、これが症状改善に効果的だという決定的なものはなかったように思います。
しかし、このロイコ菌のEPSが塗布と服用で、内外両面から症状の改善に役立つ可能性があると考えられます。
現在はマウスでの実験段階ですが、炎症性サイトカインに関連する反応の抑制と、乾癬症状スコアの悪化を緩和することが確認されれているのでこれから実用化が非常に待ち遠しいですね。
サイトカイン
EPSによって抑制されるサイトカインですが、やはりこれが乾癬症状に深く関係しているようですね。
乾癬の症状がある皮膚を調べると異常な量のサイトカインが発生していることが確認されていまので、この原因がわかれば対処療法以外に原因から直すこともできるのですが。
生物学的製剤による治療もサイトカインの働きを抑制するもので、対処療法の選択肢が増えているのは嬉しいことですけどね。
まとめ
乳酸菌のロイコ菌の算出EPSによって乾癬症状が緩和することが期待されています。実験から実用に進展するのを期待したいですね。
経口と塗布の両方で緩和できるというのも非常にうれしいところだと思います。