
乾癬は、目の周りやまぶたにも症状が出るのが悩ましいところです。
顔、特に目は、最も人目に付きやすい場所でもありますから、できるだけ避けたいのが心情でもあるのですが、治療が難しい面もあるので根気強く治療をしなければなりません。
乾癬症状が出る部位
乾癬は皮膚が赤く盛り上がって紅斑ができ、鱗屑が付着・離脱していくのが特徴的な症状なので、人から見えやすい箇所に症状が出るのは避けたいですよね。
しかし、乾癬の症状が出る部位は目と唇以外の全てと言われています。
眼球には乾癬は出ませんが、目の周りは皮膚なので乾癬症状が出てしまう可能性があるんですね。
目の周りは好発部位(症状が出やすい部位)ではありませんが、人によっては目の周りに症状が出やすい場合もありますしこれは個人差が大きいです。
症状が出ると一番ストレスのかかる顔に、乾癬症状が比較的出にくいというのは少し助かるという感じもしますが、治療面は難しくなるのが大きな悩みどころです。
そして乾癬症状の影響として、ぶどう膜炎や結膜炎といった目の炎症が起こることがあり、これは目の痛みや見えにくさといった症状が出ることがあるので気を付けてください。
顔には乾癬症状が出にくい?
顔には乾癬症状が出にくいということは知られています。
これは、乾癬は日光によって症状が抑えられることが影響しています。
体の中で最も日光を浴びやすいのは顔ですから、乾癬症状が出にくいんですね。
ただ、これも傾向であって、顔に症状が出やすいという個人差もあるのが悩みどころです。
目の周りとまぶたの乾癬の治療
目と唇以外は症状が出るとされていますから、目の周りやまぶたにも症状が出ることがあり、アイシャドウのような感じにも見えるという感想も聞いたこともあります。
目の周りは人の見た目に大きな影響を与えるので、ステロイドなどで早く症状を抑えたいという気持ちもあると思いますが、顔はステロイド吸収率が非常に高いので、外用薬治療には非常にデリケートに考えてください。
ステロイド治療は効果も高いですが副作用もあるので、基本的にはあまりおすすめはしません。
顔へのステロイドを使用するなら弱いものを使用して、連続使用は控えて、目には絶対に入らないように気を付けてください。
顔から乾癬が消えても安心しない
顔は最も早く症状を消したい箇所でもありますし、社会生活上、ステロイドで症状を抑えることも止むを得ないかもしれません。
短期的にはステロイドで乾癬症状を抑えるのもいいかと思います。
ただ、ステロイドによって症状が一時的に治まったとしても、安心せずに体質の改善をしていかなければなりません。
体質面からの改善をしなければまた顔に乾癬症状が出てくる可能性は高いでしょう。
ステロイドを使って症状が治まり、再発をしてまたステロイドを使うという悪化サイクルは、乾癬の重症患者が辿って来た道でもあると感じます。
ステロイドによって症状を消してストレスを抑え、生活習慣や食生活の改善といった長期的な体質改善を並行して行うことが乾癬治療へと繋がるものと考えることをおすすめします。
まとめ
目と唇には乾癬は出ませんが、目の周りには乾癬症状が出ることはあります。
また、目の炎症にも気を付けてください。
目の周りの乾癬の治療は少し難しい面がありますが、ステロイド治療は長期的にみるとおすすめできませんので、体質の改善から乾癬を根本的に治療していくことを目指していきましょう。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。