乾癬と頭皮

乾癬症状は頭皮にも出ます。というよりも出やすい傾向があり、特に生え際に症状は出やすいです。

乾癬は頭から足、爪に至るまで全身どこにでも症状が出る可能性があるのすが、やはり人目につきやすい頭部の紅斑や鱗屑は気になってしまうことでしょう。

頭皮乾癬について見ていきます。

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頭皮の乾癬

頭皮にも他の乾癬症状と同じように、皮膚の異常サイクルによって紅斑と鱗屑が発生します。

特に、こすれやすい生え際は乾癬症状が出やすい傾向があります。

頭頂部や後頭部は自分では見えにくい箇所も多いので、散髪時や人に言われて初めて気づくこともあるかもしれませんね。

また、フケが大量発生することがきっかけで症状や異常に気付くことも多いでしょう。

鱗屑によって頭皮が突っ張る感じも見受けられ、症状は生え際や耳の裏などにも発生しやすい傾向もあります。

頭皮は他の箇所と比べて症状が発生しやすい箇所であり、発生しやすいということは体の悪影響を受けやすいということで治りにくいということでもあるんですね。

頭皮に乾癬症状が現れると、髪の毛が塗り薬を吸ってしまうので他の箇所よりも塗り薬は効きにくい傾向もあり、治療としても少し難しい面があるのが困りどころです。

どちらにしろ、塗り薬は一時的な対処としてはいいのですが、継続的な使用はあまりおすすめしません。

頭皮の乾癬は脂漏性湿疹とも間違いやすいので注意してください。この辺りは皮膚科での診断が確実でしょう。

頭皮乾癬の治療

頭皮は乾癬症状を抑えにくい箇所でもあります。

乾癬には紫外線が効果的ですので、髪の毛を短く切って日光に当たるようにするのも一つのケアでしょう。

前述通り、塗り薬は髪の毛が邪魔して塗布しづらいこともあり効きにくい傾向があります。

ただ、目立ちやすい頭皮乾癬の症状を抑えたい面もあるんですよね。

特にフケが気になると思うので、洗髪で清潔にすることは大事ですが、頭皮だけをケアしてもそれだけでは乾癬には効果的ではありません。

逆に、洗いすぎによる不必要な刺激を与えてしまうことでしょう。化学物質は基本的に乾癬に良くないとされているので、シャンプー剤にも気を付ける必要があります。

鱗屑は皮膚だけの外側からではなく、体質や内蔵を考えた内側からの改善が重要です。肌ではなく乾癬そのものの治療ですね。

乾癬治療については多岐に渡るのですが、短期的には病院での外用薬治療を中心に、光学や生学療法が治療として用いられます。

長期的には、生活習慣の改善で体質を乾癬から遠ざけるということを意識していきましょう。

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頭皮乾癬の薬

頭皮乾癬の薬というのは残念ながらありませんが、エドガーケイシーは、生え際や耳の後ろにはベーカーズP&S液や石炭酸ワセリンを指で優しく擦りこむことを推奨しています。

ただ、これらは日本ではなかなか入手ができないので、頭皮のかゆみには市販のうがい薬を使うのもいいでしょう。

エドガーケイシーは、ラボリス、リステイン、グライコサイモールなどをマッサージに使うとかゆみが楽になるとしています。

ケアをする際は、指の腹を使って患部に優しく擦り込んでください。爪を立ててはいけません。

かゆみがあってもひっかかないことは重要で、ひっかくと患部が広がって出血や菌の感染を招いてしまうので注意してください。

頭皮乾癬での脱毛

頭皮乾癬では髪の毛の脱毛も気になる点です。

毛根は皮下2.5cmまでしか伸びていないので、患部が厚く肥大してしまった場合には明らかに脱毛の原因となり、束となって脱毛することもあります。

しかし毛根さえ生きていれば、乾癬症状の改善とともに発毛も再生されるので、育毛よりも乾癬そのものを改善することに意識を向けることが大切です。

また、白髪染めやカラーリングをする人も多いと思いますが皮疹のある人にはおすすめできません。毛の色を取るか、頭皮の健康を取るかあまり悩むところではないでしょう。

できるだけ薬品は使用しないというのが乾癬においては重要な考え方でもあると思います。

まとめ

頭皮乾癬は非常に悩ましい症状のひとつです。

紅斑があるだけならまだしも、鱗屑とフケの量が大量なため、床屋や美容院にも行きづらいでしょうし、ケアにも困ることも多いと思います。

乾癬はうつることのない病気ですが、それがあまり一般的ではないため説明もしづらいんですよね。アトピー性皮膚炎などは一般的なので理解もされやすいのですが。

大量に発生するフケにより、お風呂に入っていないだとか、不潔な扱いをされてしまうこともよくあると思います。

これらの解決のためには頭皮環境の改善ではなく、乾癬そのものを改善していかなければならないので、薬に頼るのではなく体質改善を主とした治療をしていくことが重要です。

乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。

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