
乾癬という響きから「感染」をイメージされてしまい、その特徴的な症状からも「症状がうつる」ということは意識されてしまいます。
乾癬は無菌性なのでうつりませんが、社会の理解もまだ追いついていなく、家庭や職場での人の接し方は非常に気になる点でもありますね。
乾癬はうつらない
乾癬は見た目によってうつると思われがちですが、細菌性ではないため他人にはうつりません。
膿疱性乾癬では膿が出ますが、この膿も免疫異常であり細菌性ではないのでうつりません。
直接の接触でも感染しませんし、空気感染もしません。もちろんプールや温泉でうつることもありませんので安心してください。
周囲への理解には乾癬知識の一般化が重要
周りの方に話して理解してもらえれば問題はないのですが、わざわざ病状のことを話す間柄ではない人も多数いるのも現実なんですよね。
乾癬がうつらない病気だということを理解してもらうには、乾癬自体の知識の一般化が必要かもしれません。
比べて、アトピー性皮膚炎は一般に知られている病名のため、うつらないということも一般的だと感じます。乾癬もこれぐらい理解が進んでくれるとありがたいのですけどね。
これは一個人でどうこうできる問題ではないのが残念なところですが、道端アンジェリカさんが乾癬を告白されたことの影響は大きいと思います。
道端アンジェリカさんも乾癬症状と戦われている思いますが、タレントさんからの発信というのは一般に知っていただく機会としては非常に大きいものでしょう。
今後も乾癬症状について、一般的な理解が浸透していくことを期待したいものです。
遺伝としてうつる?
乾癬は感染によって他人にはうつりませんが、遺伝的にはうつる可能性はあります。
乾癬になりやすい体質というのはどうしても遺伝的にうつってしまうことはありますが、確実に発症するわけではありません。
遺伝もありますが、食生活、気候、ストレスなどの因子が重要となってきます。
日本皮膚科学会によれば、欧米だと親が乾癬の場合、子供が乾癬を発症するのは20~40%程度と言われていますが、日本ではかなり下がり4~5%程度といわれています。
乾癬は発症してからの対処も重要ですが、発症させない予防も重要なので、乾癬患者でお子さんをお持ちの方は外的要因の食生活、ストレス、環境などの悪性因子に気をつけることをおすすめします。
他の感染症の注意点
乾癬はうつりませんが、別の原因や病気だった場合にはうつる病気もあります。
病院に行って、皮膚科で検査をしてもらうことにより、ウィルスや細菌性などの皮膚病かどうかがわかるので、ご自分で乾癬だと判断せずに一度は受診して検査してみることをおすすめします。
まとめ
乾癬は細菌性ではないので他人にうつりませんが、遺伝では体質がうつる可能性があります。
ただ、この知識はまだ一般的には浸透していないように思うので、周りの方にうつらない症状だということを理解してもらうことが乾癬の課題のひとつですね。
病院治療やセルフケアによって乾癬症状を抑えて、乾癬によるストレスを減らしていきましょう。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。