乾癬は皮膚が赤く盛り上がってくる紅斑ができて、鱗屑がどんどん付着、剥離をくりかえしていく皮疹です。
皮膚炎にもいろいろありますが、左右対称のものもあり違いは何なのでしょうか?
紅斑
皮膚が赤く盛り上がってきて紅斑と呼ばれる状態となります。細かい血管が拡張し充血したことによって生じる皮膚の赤みですね。
痛みやかゆみはあったりなかったりで症状や部位、状態によって異なる傾向があります。乾癬ではかゆみは少ないことがほとんどですね。
紅斑は押すと赤みが引き、しばらくするとまた赤みが戻り充血したような状態となります。単純に充血が圧迫によって収まっただけなのですぐに戻ってしまうということです。
逆に紫斑と呼ばれるものがあり、これは押しても赤みは引きません。皮膚や皮下組織への内出血で、血液が血管外へ出ている状態です。血豆やアザのような感じですね。
左右対称の紅斑
紅斑は左右対称な場合があります。これによってどのような皮疹なのかを診断することもありますね。
乾癬の紅斑は左右対称ではないことがほとんどです。
いびつな形をしていたり、近くの紅斑同士がくっついて1つの紅斑となる感じです。
しかし、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎、多形滲出性紅斑などでは左右対称なことが多いです。
私も経験した多形滲出性紅斑では、形もですが、右半身と左半身の同じ箇所に出るという症状でした。先に右足の甲とくるぶしに紅斑ができると、左足も追うように同じ場所に紅斑ができるんですね。
なぜこのような症状だったのかはわかりませんが、こういったところから原因や治療の糸口が見えてこないものかなと考えてしまいます。
まとめ
乾癬は紅斑が左右非対称の傾向があります。他の皮疹や皮膚炎との見分け方に用いられることもありますね。
乾癬は完治が難しい症状ですが、この特徴的な症状の違いによって原因の究明や症状改善の糸口が見えてくることを望みたいですね。