
乾癬は皮膚に紅斑や鱗屑といった症状出てきますが、はたして皮膚病なのでしょうか。
近年では、乾癬は自己免疫疾患ではないかとの見解が強まっていて、これは乾癬の原因と治療においてかなり重要なウェイトを占めることだと思います。
皮膚病と捉えて、肌のケアだけをしていては乾癬の根本的な治療とは違う方向でもあるでしょう。
乾癬と皮膚病
皮膚病の症状は、湿疹、紅斑、丘疹、鱗屑など様々ですが、皮膚に対する刺激やアレルギーによって生じる皮膚炎のことを指していきます。
そう考えると乾癬も皮膚病に属すのかもしれませんが、どちらかというと皮膚に対する刺激というよりはアレルギーに近く、自己免疫疾患なのではないでしょうか。
原因も、皮膚ではなく内臓を中心とした体の内部にあるものだと考えます。
自己免疫疾患
人間は体内の異物を排除しようとして、免疫系が異物を認識して攻撃しますが、これが自分の正常な細胞に対しても過剰に行なわれてしまう疾患でが自己免疫疾患です。
自己免疫疾患は様々な病気があり、リウマチなどの膠原病も自己免疫疾患です。
そして、そのどれもが原因と治療の確立が難しい部分が大きいんですね。
アレルギー疾患
アレルギーは疾患は自己免疫疾患とは少し異なり、外部からの抗原に対し免疫反応が起こる疾患です。
自己免疫疾患との違いは、自身の細胞に対してなのか、外部からなのかという抗原の違いです。
ハウスダストなどのアレルゲンによって起こることも多いので、アレルギーは比較的身近な疾患でもあるでしょう。
乾癬
乾癬は、まだはっきりとはわかっていない部分も多いですが、外部からの刺激が原因での皮膚病ではないと考えます。
⇒乾癬はアウスピッツ現象とケネブル現象での悪化に注意
アレルギーや自己免疫疾患のどちらかは微妙なところですが、アレルギー反応がないものを摂取したとしても乾癬の症状は発生しますし、アレルギー反応があるものを摂取すると症状が酷くなる方もいらっしゃいますので、関係があるようでないようにも思えます。
ただ、体内の細胞を過剰に攻撃してしまうという点では、自己免疫疾患に近いのではないでしょうか。
何らかの原因が複合的に合わさって自己免疫疾患が引き起こされるものと考えます。
自己免疫疾患の原因は?
自己免疫疾患の原因は様々で、原因の特定が難しいのも現状ですし、個々それぞれによって原因も違ってくるでしょう。
原因は、遺伝、アレルギー、ストレス、食事、喫煙、アルコール、衛生環境、生活習慣、ホルモンバランスと多岐に渡り、これらが複合的に合わさることによって自己免疫疾患へと繋がっていきます。
これが特定できれば乾癬の治療にも大きな前進が見込めるのですが、これというものではなく総合的に考えていくことが治療にも繋がると考えていきましょう。
まとめ
乾癬症状は皮膚に出ますが、原因は皮膚ではなく体内にあると考えた方がいいのではないでしょうか。
乾癬症状が出ると皮膚科を受診するかと思いますが、皮膚科では皮膚への対処療法がメインとなってくるので、再発させない完治を考えるなら内臓からの体質を改善するべきだと考えます。
自己免疫疾患の治療は難しい面がありますが、食事や生活を改善して体内のバランスを正常に戻していきましょう。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。