
乾癬の治療や体質の改善において、食事というのは大きなウェイトを占める部分があります。医食同源というのは乾癬にとっても例外ではないでしょう。
ここまで食事療法や漢方薬などについても書いてきましたが、今回は食事の中でも野菜、特にナス科の植物について書いてみたいと思います。
乾癬にとっては、ナス科は意外に知られていない悪影響があったりもするので少し気を付けてみた方がいいかもしれません。
乾癬に野菜は好ましい食材
野菜はヘルシーな食材と知られていて、健康的な食生活に用いられることは多いです。
実際に肉や乳製品と比べて、アレルギーやマイナス面の少ない食材でもあるでしょう。
肉類が不必要というわけではありませんが、肉類で摂取しやすいタンパク質なども豆類などから摂れますし、野菜というのは非常に幅広く優れた栄養素を持っています。
乾癬の治療においても、野菜は必要不可欠で積極的に摂っていただきたいところですが、ナス科の野菜や植物には少し気を付けなければいけないと感じます。
ナス科の野菜
ナス科の野菜や植物っていくつぐらいご存知でしょうか?
あまり知られていませんが、実はナス科の野菜ってかなり多いんです。
ナスはもちろん、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ、こしょう、タバコといったメジャーな野菜や植物が分類されています。
結構意外なものもあり、タバコはかなり驚きですよね。刺激物が多い印象でもあります。
乾癬とナス科とアレルギー
そして問題なのは、ナス科の野菜や植物のなにが乾癬によろしくないのかという点ですね。
健康な人には問題がないことが多いのですが、乾癬に限らずアレルギー体質の人にはナス科の持つレクチンという毒素でもある成分が悪性因子になり得るということです。
ナス科の持つレクチンは消化に悪く、腸壁の細胞にくっつきやすい性質を持ち、小さな孔をあける作用も持っています。
乾癬やアレルギーの原因のひとつに、腸壁の薄さからくる毒素の吸収があるので、レクチンは乾癬にとって相性が悪いと考えていいでしょう。
また、グリコアルカロイドと呼ばれるサポニンも多く、これは免疫系の活性化に作用します。
乾癬やアレルギーのことを勉強されている方はちょっとピンときているかもしれませんが、乾癬やアレルギーには過剰免疫反応からくる症状が起きているので、免疫の活性化はいいことばかりではありません。
また、トウガラシのカプサイシンによる刺激もあまりよくないことが多いです。タバコが健康全般によくないのは言うまでもないですね。
マクロビオティックにナス科は必要ない?
実は、ナス科はマクロビオティックでは食べなくてもいいというぐらいの食材です。
ナス科を食べると関節炎が出るといった人も少なくありません。
ナス科の食材は多くの料理に含まれているので、知らずに食べていていることが多く、意識的にナス科を取り除くと関節炎が治ったというケースも報告されています。
乾癬は関節炎とも関係があるのでこの辺りの症例も見過ごせませんね。
まとめ
ナス科は悪者ということではなく、乾癬やアレルギー症状のある人とは相性が悪いということですね。
どの食べ物がいいか悪いかに関しては個人差もありますので、自分の症状の傾向や体調を把握しながら摂取度合を決めることをおすすめします。
幸い、好みはあれど必須の食材というものは少ないと感じるので、ナス科の野菜を控えてみることも試してみてはいかがでしょうか。少なくともタバコは完全に断つことをおすすめします。
乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。