乾癬は皮膚に紅斑ができるので皮膚炎と思われがちですが、妊娠による体調の変化にも影響があるという報告が数多くあります。

ここから乾癬の原因や治療についてなにか見えてくるものはないのでしょうか。

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妊娠による体調変化

妊娠すると心身ともに様々な体調の変化が起こりますね。

基本的には妊娠していないときより不安定になる傾向があると思います。

「つわり」という吐き気や嘔吐は一般的にも知られていますが、風邪のようなだるさ、強烈な眠気、排尿障害、下腹部や乳房の痛みなど様々ですが、皮膚の発疹やかゆみが出る方もいらっしゃいます。

それぐらい妊娠は心身にとって影響が大きいものですね。

乾癬と妊娠

体調に大きな影響を及ぼす妊娠ですが、乾癬症状にとってはどうなのでしょうか。

これはかなり個人差があり、妊娠中は乾癬症状が治まる方、逆にいつもよりひどくなる方、妊娠中は治まるけど出産後にひどくなる方など様々です。

これだけ差があると妊娠とは関係がなく、別の要因が関係しているとも考えられますが、同じ方が妊娠するたびに同じ傾向で乾癬症状の出方をするといった報告もあります。

妊娠中の体の状態のなにかしらが乾癬症状と関係しているとは考えられますが、特定の原因はわからないというのが現状です。

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妊娠中の薬での乾癬治療

気になるのは、妊娠中に乾癬治療の薬を服用したり塗布する場合ですね。

乾癬治療で用いられるのは、ステロイド、ビタミンD、生物学的製剤といったところでしょう。

基本的には、外用薬であれば皮膚からの吸収量では問題はないとされています。

また、生物学的製剤のヒュミラやレミケードも妊娠期間中を通して、流産、未熟児、奇形の発生率は上昇しなかったという結果も出ています。

ただこれは100%確実なことではないので、心配な方は医師に相談したり、薬の使用を控える方が確実で安心だと思います。特に医師への相談をしないのはリスクとなるのでぜひ相談するべきです。

遺伝

乾癬になりやすい体質は遺伝するといわれていますが発症はひとそれぞれです。必ずしも乾癬を発症するとは限りません。

もちろん遺伝因子もありますが、生活習慣や食生活、ストレスや生活環境など後天的要因も大きいため、遺伝だけを心配する必要はないと考えます。

まとめ

妊娠は心身に大きな影響を与えます。それは乾癬によっても例外ではないようですね。

悪化するか軽快するかは個人差がありますがご自分の症状から、いつものなにかと違う観点を見つけられれば原因や治療の糸口となるかもしれません。症状の変化などを意識していきたいですね。

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