乾癬はアウスピッツ現象とケネブル現象での悪化に注意

乾癬症状の悪化の原因として、アウスピッツ現象とケネブル現象というものがあります。

あまり一般的には効き馴染みのない言葉かもしれませんね。

これは、外からの刺激によって発生する症状ですので、意識して防いでいくのが重要です。

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乾癬のアウスピッツ現象

乾癬は、紅斑や湿疹に銀白色のカサカサしたかさぶたのような鱗屑がどんどん現れます。これは皮膚の異常サイクルによる炎症によるものです。

アウスピッツ現象とは、鱗屑を無理矢理剥がしてしまったり、めくったりすることで点状の出血をしてしまうことです。

乾癬の症状が悪化して患部が広がってしまいますので、鱗屑が衛生的な見た目ではないからといって無理に剥がさないようにしてください。鱗屑は自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

乾癬のケネブル現象

乾癬の代表的な症状にケネブル現象というものがあります。

アウスピッツ現象とは少し違って、まだ乾癬症状が出ていない健常皮膚を傷つけてしまったり、ひっかいてしまったり、火傷を負うことで刺激が加わり、新たな皮疹ができて乾癬症状が発生してしまうことをケネブル現象と言います。

外部からの刺激で乾癬症状が広がってしまうので、外傷には気を付けなければなりません。

また、傷だけではなく、こすれなどの刺激が続くことによってもケネブル現象に繋がるのも覚えておいた方がいいでしょう。

負担や刺激を軽減する衣服や姿勢なども重要です。

こすれやすい箇所は乾癬が発生しやすい好発部位です。乾癬は外部刺激にも弱いので注意してください。
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傷とかゆみへの対処法

これらの現象への対処法は、意識して注意することが一番です。

外部からの外傷は避けきれないかもしれませんが、ある程度の危険は注意することで避けられる部分も多いはずです。

掻き毟ってしまったり、鱗屑を剥がしてしまうことは、ある程度は自分の意志でコントロールして制御できるものと思われます。

乾癬の症状がある人の皮膚はデリケートな状態になっているので外傷や刺激に十分に注意してください。

かゆみに対しては湿度管理や保湿ケアがおすすめです。かゆみが出る前の保湿が基本でもありますが、かゆくなったら冷やしたりオイルマッサージでの対処がいいでしょう。

かゆみにお悩みの方はこちらをご参考ください。

まとめ

ケネブル現象やアウスピッツ現象は、外部からの刺激によって直接的に乾癬症状の悪化を引き起こします。

外部からの不可抗力はしょうがない部分もありますが、行動に気を付けることで防げる可能性も高くなるので注意していきましょう。

乾癬はかゆみが少なめの疾患ですが、かゆみが酷い場合は掻き毟ることはできるだけ避けてください。保湿を基本として、冷やしたりオイルマッサージなどでの対処がおすすめです。

乾癬は外部の刺激だけからだけはなく、体の内部の原因から発生しているとも考えられるので、食生活や生活習慣の見直しで体質を改善していきましょう。

乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。

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