乾癬のスタンダードな治療法のひとつとしてステロイド治療があります。

乾癬だけではなく皮膚疾患全般に用いられ、ステロイドは上手に使えば効果的な治療ができますが、副作用には注意をしなければなりません。

皮膚症状を抑えればいい疾患には向いていますが、乾癬のような根本から改善しなければならない病気に使用し続けると結果的に症状の悪化を招いてしまうことにもなってしまいます。

正直、乾癬治療にステロイドを用いるのはおすすめできません。

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ステロイド外用薬

ステロイドは人の副腎から分泌されるホルモンで作られ、白血球の活動や血管の拡張を抑えることで皮膚の炎症を軽減する働きがあります。

確かにステロイドは皮膚病の症状には効果的ですが、ステロイド吸収による副作用も多く、注意点も多いです。

ステロイドによる副作用や、リバウンドによる症状悪化の例は調べればいくらでも見つかることでしょう。

ステロイドの副作用

ステロイドの副作用としては、

  • 皮膚が薄くなる
  • 毛細血管拡張で血管が浮き上がる
  • 副腎の正常な働きを抑制する
  • 自然治癒力が落ちる
  • 効果が薄くなる

などが挙げられます。

ステロイドは慎重に使用しなければなりません。

ステロイド使用を続けるほど副作用も強くなるので、完治が難しい乾癬のような病気にステロイドを使用すると、ステロイドの常用へと繋がってしまうのが懸念されます。

一時的に治まっては再発し、またステロイドを使うという循環で、このサイクルを繰り返すたびにステロイドの副作用と乾癬の悪化に悩まされてしまうことでしょう。

ステロイドの使用をやめることはできずに、薬をどんどん強くするという選択肢しかなくなってしまいます。

 

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ステロイドの強さランク

ステロイドには5段階の強さがあります。
症状や部位によって使い分けなければなりません。

[最も強い]
デルモベート
ダイアコート
ジフラール

大人:連続使用の場合1週間以内。
子供:作用が強いため原則子供には処方されない。

 

[非常に強い]
フルメタ
ビスダーム
ネリゾナ
テクスメテン
パンデル
マイザー
リンデロンDP
アンテベート
トプシム
トプシムE
シマロン
ブデソン

大人:体幹部に使用。連続使用は1週間以内。
子供:腕や足などに処方されることが多い。使用は数回にまでにとどめる。

 

[強い]
エクラー
ボアラ
ザルックス
リンデロンV
ベトネベート
メサデルム
アドコルチン
フルゾン
プロパデルム
フルコート

大人:全身から体幹部。連続使用は2週間以内。
子供:顔や陰部を除く体幹部。連続使用は1週間以内。

 

[普通]
リドメックス
アルメタ
レダコート
ケナコルトA
ロコイド
プランコール
グリメサゾン
キンダベート
ロコルテン

大人:顔を含めた全身。連続使用は2週間以内。
子供:顔を含めた全身。連続使用は1~2週間以内。

 

[弱い]
コルテス
プレドニン
ベリダームメドロールアセテート
デクタン

使用:薬を最も吸収しやすいお尻や陰部にも処方される。

これらは、病院の処方時に説明されるとは思いますが、誤った箇所への使用や使用する量に注意してください。

ステロイド吸収量

ステロイド吸収量は部位によって違い、塗り方と使用量を正しく把握しながら使用しなければなりません。

具体的な部位別吸収率は、腕を1だとすると、頭皮3.5、ひたい6.5、ほほ13、首6、わき3.6、背中1.7、腕内側1、腕外側1.1、手のひら0.83、陰部42、足首0.42、足の裏0.14といった割合です。

使用する部位によってステロイドの強さを変えなければ、副作用に悩まされることになります。

病院とステロイド処方

ステロイドの5段階の強さと、副作用の強さは概ね比例します。

最初から強いステロイドを勧めるような病院は正直おすすめできません。しかし、これが結構多いと聞きます。

ネットなどでステロイドについて勉強されている方はいいのですが、言われるがままに症状や部位に合わない強さのステロイドを使用していると副作用に悩まされることになります。

「皮膚病になったら皮膚科に行ってはいけない」という言葉もあるぐらいで、皮膚科はステロイドに頼って、体の内面からの原因を探らない傾向も少なくありません。

正しい知識を持って、対処療法として皮膚科を受診するのはいいと思いますが、言われるがままの治療にはリスクもあると思います。

皮膚科での治療はステロイド処方の可能性があるので、いったん症状が治まったとしても副作用に悩まされる可能性が高いです。

ステロイドを使う→効かなくなる→より強いステロイドを使うというサイクルには注意してください。もちろんステロイドをやめると副作用がほぼ確実に来ます。

一概にステロイドが悪いというわけではないんですけどね。根本的な治療をしなければならない乾癬とは相性が悪いということです。

乾癬とステロイド

乾癬でのステロイド治療経験をネットで探すと、ステロイドの使用を後悔されている方が非常に多いと感じます。

「もっと早く生活習慣や食生活での治療をしていればよかった」という感想を多く見かけますね。

病院では出ている症状の対処はしてくれるけど、完治への生活習慣や食生活へのアドバイスというのはなかなか貰えないと思います。

乾癬の原因や治療について、まだはっきりとしていない面もあるのでしょうがない部分もあるのですが。

ただ、ステロイドを使うことで、一時的といえども症状は治まるのですから、対処法としては間違っていません。

むしろ病院としては、乾癬には対処法がないのでなにもできませんとは言えないでしょう。症状を抑える方法としては病院側の対処は間違ってもいません。

しかし、長い目で見ると乾癬にとっては悪影響の部分が大きいと思います。

やはり乾癬を治療するには、ステロイドを使ったとしても一時的なものとするべきで、根本の治療は体質の改善が大切になってくるでしょう。

まとめ

乾癬患者さんでステロイドの使用経験がある方は、病院に対して不信感を抱いている方もかなり多いのではないでしょうか。

正直ステロイドを使ってよかったという声より、後悔している声の方が多いと思います。

上手く使うことで症状緩和に効果的ですが頼り切るのは危険ですね。

ステロイドは一時的な症状改善には効果的ですが、根治とはならないので、乾癬をしっかり治したいのであれば食生活と生活習慣を改善した自然治療を取りいれていくことが大切だと考えます。

乾癬治療方法と完治への道はこちらでまとめていますので、合わせてぜひご参考ください。

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