乾癬治療方法と完治への道

乾癬の治療方法は様々ですが、原因がまだはっきりしない面もあり、完治までの道のりは遠いのも現実です。

個々に合う治療方法を探っていくことになりますが、それぞれの症状の傾向を見つつ、乾癬を治療して完治を目指していきましょう。

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乾癬の治療方法は病院とセルフケア

乾癬の治療方法は、病院での薬を使った治療と、セルフケアでの自然療法に分かれます。

治療効果としては、病院での治療の方がわかりやすい面もありますが、薬を使うために副作用の心配が大きなデメリットです。

乾癬の原因自体がまだはっきりとわかっていないので、病院での治療も手探りな面もあると感じます。特に、皮膚疾患に用いられがちなステロイドの副作用と症状の再発に悩まされている方も多いことでしょう。

セルフケアでの自然療法の改善効果がすぐに実感できませんが、副作用の心配はしなくていいのがメリットです。

そして、完治のためには、食事を中心とした生活習慣の改善というセルフケアは欠かせません。

これは乾癬だけではなく病気全般に言えることですが、元の生活習慣を続けていくと再発は時間の問題でもあるでしょう。

短期的には病院治療もいいのですが、それだけだと乾癬は再発する可能性も高いので、長期的なセルフケアで体質改善を並行していくことが完治への道と考えます。

乾癬の病院治療

乾癬の病院での治療方法は、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)の他に、光学療法(紫外線照射)と生学療法(生物学的製剤)に分けられます。

順々に見ていきましょう。

内服薬(飲み薬)

飲み薬は、ビタミンA誘導体のチガソンやレチノイド、免疫抑制剤のシクロスポリン、皮膚の炎症を抑えるアプレミラスト等が用いられます。

レチノイドは胎児への影響、シクロスポリンは腎臓への障害や血圧上昇、アプレミラストは消化器系の症状が副作用として挙げられ、塗り薬以上に副作用を気にする必要があると感じます。

まずは外用薬で様子を見つつ、内服薬を処方という流れともなるでしょう。

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外用薬(塗り薬)

塗り薬が最も一般的な治療法でもあります。

免疫反応を調節したり表皮細胞の増殖を抑えるビタミンD外用薬や、白血球や血管の拡張を抑えるステロイドが用いられます。

塗り薬は皮膚疾患の改善には効果的ですが、それだけではどうしても表面的な対処となるので、一時的なストレス軽減での使用に留めるのがおすすめです。副作用の心配もあるので常用は避けましょう。

光学療法(紫外線照射)

紫外線照射は、紫外線の免疫抑制効果を利用した治療法で、光源ランプによる紫外線を照射します。

比較的効果的に乾癬症状を軽減することができますし、広範囲にもピンポイントにも照射できるのがメリットです。

ただ、いつまでも紫外線照射をし続けるわけにはいきませんし、光学療法で表面的な症状を抑えたとしても乾癬を発症しやすい体質は変わっていないので再発は時間の問題とも考えます。

通院治療に時間を使わなければならないのもデメリットでしょう。

生学療法(生物学的製剤)

近年、研究が進んで注目されているのが生物学的製剤による生学療法です。

製剤は、マウスなどの生物が作り出すタンパク質を基に作られ、免疫機能に関わるサイトカイン(TNF-α、IL12、IL17、IL23)の働きを抑制することで乾癬症状の改善効果が期待できます。

乾癬患者はサイトカインが過剰な傾向が見られ、サイトカインが乾癬発症に関係していると考えられています。

生物学的製剤としては、関節リウマチやクローン病等にも用いられるヒュミラやレミケードやステラーラを、皮下注射や点滴によって投与していきます。

痛みの強い関節症性乾癬や、膿疱性乾癬や乾癬性紅皮症などに悪化した重症な乾癬症状の場合に用いられることが多いです。

生学療法は大きな治療効果も期待できますが、全ての患者に効くわけではなく、感染症などのリスクも気になるのがネックとなります。

長期的な投与による症例はこれからということで、不明な点が多いのも躊躇してしまう点でしょう。

生物学的製剤は治療費が高いのも悩みどころです。月数万円の治療費が掛かってしまうので、自己負担限度額を超えた分の医療費が返還される「高額療養費制度」の適応も考えていってください。

乾癬の入院治療

乾癬症状が酷く、紅皮症などに進行している場合は病院に入院をして治療することもできます。

 皮膚疾患で入院は一般的ではないかもしれませんが、アトピー性皮膚炎でも入院治療をすることができます。

入院治療では、上記の4つ(外用、内服、光学、生物学)を併用することもあり、食生活や生活習慣も管理されるので高い治療効果が望めます。

1か月分の入院費用は、3割負担で20~30万円といったところでしょうか。(治療内容や病院によって変わります)

治療費自体は健康保険適用で3割負担となったとしても、ベッド代や食事代などはご自身の負担となってしまうので注意してください。この辺りの負担は医療保険に入っているかどうかも重要になってきますね。

入院中の治療効果が高いと言っても、入院生活が終わってしまえば再発のリバウンドとなってしまう可能性も高いです。症状が収まって安心するだけではなく、自宅での食生活を中心としたセルフケアも必須となってくるでしょう。

乾癬の原因から考える自然療法

病院治療を見てきましたが、乾癬を治療するうえでは原因から考えなければなりません。

それぞれの原因を考えることで、排除することと改善することが見えてくるので、効果的な自然療法に繋がることでしょう。

乾癬の原因となる悪性因子としては、遺伝、ストレス、酸性に傾いた体、合わない食事、栄養状況、タバコ、アルコール、乾燥、不衛生、外傷と多岐に渡ります。

このように乾癬にはたくさんの悪性因子があり、個々それぞれによって何が特に悪いのかも異なるんですね。

それぞれの傾向を見て、何が特に悪いのかを考えていくのが重要となってきます。

遺伝はしょうがない面もありますが、喫煙はすぐに止めるべきですし、アルコールは減らすべきでしょう。

乾燥や衛生環境や外傷は自己管理で防げますし、ストレスは減らすだけです。

問題はやはり合わない食事による栄養状況だと考えられます。

これらが複合的に合わさって、体は酸性に傾いてしまい、内臓や免疫機能の異常へと繋がってしまいます。食生活を中心とした生活習慣の改善で乾癬の自然療法としていきましょう。

酸性とアルカリ性の食べ物

食べ物は大きく酸性とアルカリ性に分けられます。

健康と免疫を正常に保つためには、血液が酸性3:アルカリ性7の比率が重要とされますが、現代社会ではどうしても酸性に傾いてしまいがちな面があります。

食べ物や感情などの要素を表としてみましょう。

酸性 アルカリ性
食べ物 タンパク質、でんぷん
砂糖、脂肪、乳製品、油
タバコ、アルコール
果物や野菜
(例外もあり)
感情と行動 便秘
運動不足
不安、怒り、恐怖
否定的な感情
適度な運動
笑い、愛情、自信
プラスの感情

例外もありますが、おおよそはこのように作用すると考えられます。

一般的に健康に悪いとされるものは酸性、良いとされるものはアルカリ性の傾向がありますね。

乾癬症状がある方は、体が大きく酸性に傾いてしまっている傾向があるので、アルカリ性の作用を意識して取り入れていってください。

体を形成するうえで食事は特に重要となってきますね。

乾癬の食事治療法

乾癬の食事治療法は、酸性を避けてアルカリ性を取り入れることで、正常な免疫と健康に繋がると考えていきましょう。

乾癬だけではなく健康全般に言われることですが、炭水化物や肉類や糖分の摂り過ぎに気を付け、果物や野菜を中心とした食生活というのは定番の食事療法でもあります。

あまりストイックになってもストレスが溜まるでしょうし、徐々にアルカリ性の食事としていくのがおすすめです。

ストレスを言い訳として不摂生な食生活を続けると何も変わらないので、どこかで意識を変えることが必要かもしれません。
糖分には依存性があるので、糖分を減らしていけば自然と欲しなくなってきます。糖分は食べるほど欲しくなると覚えておきましょう。

炭水化物については精白されたものを避け、栄養素の残っている玄米や全粒粉がおすすめです。グルテンフリーを意識するのもいいでしょう。

そして食材調理方法は、高温の油をできるだけ避けてください。蒸す>茹でる>焼く>揚げるという順に好ましい調理方法です。

アレルギーと相性に注意

食べ物のアレルギーと相性にも気を付けるべきです。

アレルギーで明らかですが、個々それぞれに食べ物の成分の相性があるのは実感されていることでしょう。

肌にアレルギー反応が出るほどの症状ならわかりやすいですが、アレルギー症状が出なくても合わない食べ物はあります。

これは肉や野菜という大きなカテゴリーではなく、それぞれの食材ごとの相性を意識していきましょう。

豚肉を食べてもなんの異常もないけど、牛肉を食べると紅斑が酷くなるというケースもあり、肉類と言っても一概には分けられなく、それぞれで傾向を見ていくべきです。

毎日の食べたものを記録し、乾癬症状の傾向と照らし合わせて相性を見ていくのもおすすめです。

また、乾癬患者にとって気を付けてほしい食材としては、腸壁に小さな孔を開ける作用があるとされるレクチンを持つナス科が挙げられます。

乾癬やアレルギーの原因のひとつに、腸壁の薄さからくる毒素の吸収があると考えられ、ナス科は乾癬にとって相性が悪いと考えていいでしょう。

ナス科は、ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ、こしょう、タバコが分類されるので注意してみてください。(タバコがナス科に分類されているのは意外かもしれませんね)

また、体調によってアレルギー反応は変わるので、体調が悪い日はより敏感に食事を考えてみましょう。

乾癬におすすめのサプリメントと漢方薬

食事治療法の補助としてサプリメントや漢方薬の使用もおすすめです。

まず、乾癬患者はビオチン欠乏症の傾向が見られるのでビオチンと、ビオチンの吸収を補助するミヤリサンがいいでしょう。⇒乾癬とビオチンとミヤリサン

サプリではなく医薬品としては澄肌漢方堂の薬がおすすめで、アレルギーや皮膚炎に対応し、かゆみ止めとしても効果が期待できます。

つらいアレルギー体質・皮ふ炎に効く
澄肌漢方堂【第2類医薬品】


こちらは医薬品ですが、ステロイドも含まれていないので安心して使用してください。健康食品やサプリと合わせて使用できるのも使いやすい点です。

サプリメントよりは高価ですが、1日ワンコイン以下で乾癬の悩みを軽減できるなら安いものかもしれませんね。

医療費控除の対象となりますし、6歳以上から服用可能というのも嬉しい点です。

保湿での肌ケアとかゆみ止め

肌の乾燥は乾癬の悪性因子となるので、食事治療と合わせて肌の保湿ケアも毎日行ってください。

ただ、市販の化粧水や保湿クリームは化学成分を多分に含んでいるものも多いので注意が必要です。

疾患がある場合は使えないことが多いので、アレルギーや皮膚炎を考えられた無添加低刺激のものがおすすめです。

乾癬にズバリというものはまだないので、アトピー性皮膚炎と同じように考えていくのもいいでしょう。

化粧水はアトピー性皮膚炎でもスキンケアができるようにと作られた無添加のオージュンヌをおすすめします。化粧水は保湿の基本ですので、乾燥での悪化を防ぐためにぜひお試しになってみてください。
皮膚科の先生と共同開発の化粧水オージュンヌ

保湿クリームとしてはADリッチクリームをおすすめします。アトピー性皮膚炎でも使用されている無添加の保湿クリームで、かゆみ止めとしてもおすすめです。
【ADリッチクリーム】

美容意識が高い方はご存知かと思いますが、保湿はお風呂上がりの化粧水+クリームの使用が基本となってくるのでぜひお試しになってみてください。

かゆみは発生する前に保湿で予防をしていきましょう。

乾癬の初期症状での治療は効果的?

病気は早期発見で初期症状の治療が効果的とされていますが、これは乾癬でも例外ではありません。

何の対処も治療もせずに放っておくと、自然治癒しないどころか悪化していくのが乾癬でもあり、食事や生活習慣を変えずに放置するのはおすすめできません。

早いうちなら病院での治療も必要なく、食事療法を中心とした自己管理での改善も見込めるはずなので、ぜひ初期症状のうちに対処をしていきましょう。

乾癬の完治と再発

乾癬の改善

なにをもって乾癬が完治したとするかは難しいところですが、長期間に渡って乾癬症状が現れず、皮膚疾患を意識をしなくてもよくなる状態を完治だと考えます。

ただ、乾癬は病気ではなく体質とも考えられる部分があるので、乾癬症状が収まったとしても、また以前の生活習慣に戻ってしまっては乾癬の再発は時間の問題でもあるでしょう。

乾癬を遠ざけることはできますが、ゼロにすることは難しいと考え、食生活を中心とした自然療法を続けていくのがおすすめです。

かといって、ずっとストイックな食事治療をしなければいけないわけではなく、乾癬を遠ざけている状態であれば緩める度合いを上げていくのもいいでしょう。

悪化している乾癬症状を消すのと、消えている乾癬症状を出さないようにするのとでは、治療と予防という点で治療度合が違ってくるのはイメージしやすいかと思います。

もし乾癬症状が再発しても、悪化する前の初期症状で改善していくことを意識すれば、再び乾癬症状を消すことも難しくないはずです。

まとめ

乾癬の治療方法は、病院での治療と自己管理での自然治癒に分かれます。

短期的な効果では病院治療の選択ですが、長期的に見ると生活習慣改善での自然治癒を進めていきましょう。

もちろん併用もおすすめで、病院の治療で症状を消してストレスのない状態で生活習慣改善というのもスタンダードな選択となってきます。

おすすめできないのは病院の治療のみで終えてしまい、生活習慣を変えないことです。これでは完治は難しく、乾癬再発も時間の問題でしょう。

一度改善すると多少緩めていっても問題はないので、食生活改善を中心としてセルフケアをぜひ継続していってください。

【サプリのビオチンとミヤリサン】

【澄肌漢方堂のアレルギーと皮膚炎の薬】
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